祈り

ただ黙って俯いて、唇を噛み締めて、
誰にも打ち明けず、愚痴も零さず、涙も見せず、
たった一人で、激しい嵐に耐え抜いて

ただ黙って天を仰ぎ、唇を噛み締めて
涙を流す事さえ出来ない、悲しみを抱えて、
たった一人で、辛い時を遣り過ごして

心に負った傷の分だけ、陰りを帯びて
それを乗り越えた分だけ、優しさを増して
背負った重荷が翼に変わり、いつか天に飛翔する日まで

ただ黙って前を向き、歩み続けるその人の
澄んだ瞳が、曇る事のない様に
穏やかな微笑が、消える事のない様に



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