創設当初から旅団の中でも特異な性質を誇っていた二番隊は、年を経る毎に益々その個性に磨きを掛けていった。
先ずはJADEのMCの隊長期。
3隊分割と同時に廃止された先発隊の記念に、S隊員(♀)が元上司KY隊員(♂)に大漁旗を贈った。その余りのデカさに、ついソレを二番隊隊旗に制定してしまう ―― 誰がって、勿論JADEが(笑)。KY隊員が退団するまで、隊旗を彼に持ち歩かせた。彼の傍には常に大漁旗が翻り、何処に居てもその居場所は直ぐに知れたという(笑)。因みに旅団本体の団旗は終に作られる事は無かった。
次いで武術に秀でたCL隊員(♀)が、移住先で道場破りを繰り返しては看板を奪う様になる。時に凶器としても使われたソレは、彼女が亡くなる頃には7枚に達していた。
ソコへ更に隊長専用の張り扇が追加。でも持ってただけで、実際に使用される事は無かったらしい。
こうして第1〜2期二番隊は、異様に装備の多い隊として、その勇名(?)を馳せた。
その後任のS隊長(♀)は、『滝落ち』 ―― 何も知らない相手の背後に忍び寄り、滝壷へ突き落とす(ヲイ)、又は自ら滝に飛び込む(爆) ―― の創始者だった。更にCL嬢から転生したL隊員(♂)が『滝落ち広報』に就任。S隊長と共に、その傍迷惑な荒業を連邦中に広める事に腐心した。その為、二番隊名物『滝落ち』は、バース連邦中にその名を轟かせたのだった。初めて訪れた地にも関わらず、在住民が『滝落ち』を知っていた事さえあったという。
そんなこんなで、旅団が崩壊するまで常に、二番隊は独自路線を貫き通した。何時しか旅団二番隊を語る際は、必ず前後に「あの」と「(笑)」が付記される始末に。
…ま、尤もな話ではあるが(苦笑)
他の2隊については、不明にしてよく知らないので割愛。
上記はJADEが隊長に就任して程なく、誰に何の相談も無しに、イキナリ自分勝手に宣言した規約である。従って本来なら、彼 ―― JADEのMCの事 ―― が退団したと同時に無効となる筈だった。
しかし後任の二番隊隊長S嬢は、何故かこの規約を継承してしまう。第2項はともかく『無断単独は荷物持ち』は、二番隊が無くなるまでその効力を発揮し続けた。最後まで明文化された規約の無かった旅団において、何故か二番隊員だけが無駄な隊規に縛られていたのだった。
それもこれも、全てはJADEの突発的な思い付きの所為らしい。