君は独りじゃない

いつも空を見上げている君が、今日は少し俯き加減で
それが僕には、ひどく気になるけれど
いつも笑顔の君が、今日は唇を噛み締めて、涙を堪えるから
僕は黙って目を逸らし、気が付かないフリをする

痛々しい作り笑顔も、真っ赤に泣き腫らした目も
僕が気付いていないと思っているんだね
君のどんな些細な変化も、決して見落とさない様に
僕はいつも君だけを見詰めているのに

独りで悩み苦しんで、独りで傷付いて、独りで泣いて
それが僕には、ひどく気になるけれど
いつも君は、全てを自分の中で完結させたがるから
僕はただ黙って、君の傍に佇んでいる

君の泣き顔から目を逸らし、気付かないフリをして
僕は君が笑顔を取り戻すのを待っている
君が笑えば、僕はそれが嬉しくて、君と一緒に笑う
そんな事しか出来ないけれど
僕はいつも君の傍に居て、君だけを見守っている



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