十六夜

うたかたの夢を見た

満ち足りた
幸福に包まれて

失う事など
想像も出来なくて

永遠を語る愚かしさ

やがて来る
破滅の足音に耳を塞ぎ

見せ掛けの
空ろな絆にしがみ付き

独りよがりの充足感

ゆるやかに
零れ落ちる…

喪失感さえも
受け入れられぬままに

じわじわと欠けていく

十六夜の月の如く



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