金魚姫

2004-09-26
作者:和音 さん

紅いドレスゆらゆら。
あたしは小さな金魚鉢の中。

おいしいご飯をくれても
綺麗って言ってくれても
あたしは何も応えられない。

紅いドレスゆらゆら。
あたしは金魚鉢の中に居て。

あなたの優しい微笑みに
応える術があるのならば
あたしは死んでも構わない。

どんなに願っても
あたしはただの金魚だから。
せめてこの一時に
あなたの目を楽しませましょう。

きっといつかあたしは生ゴミになる。
そのときまでは…

紅いドレスゆらゆら。
あたしは小さな金魚鉢の中。

ささやかな夢を見させて。


 
 
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