第37話
西暦2199年。みんな忘れてるかも知れないが地球にヤル気を取り戻す為&シュルツ艦隊から逃げる為、イスカンダルへの最初のワープを敢行したヤマト。
そのヤマトが、通常空間に戻って来た…。
ビオオオーン。
島「よし、ワープアウト…成功!」
古代「どこまで来た?…うぉっ!!」
ワープアウトした彼らを待っていたのは、コタツの中の様な強烈な『西日』。
徳川「フォホッ、ワープに失敗して全員、血の池地獄にハマってしまったかのう?どこぞに蜘蛛の糸は垂れとらんか?」
相原「機関長、いきなり縁起でもない事を… (--;)」
島「いや違う…ガラスの透過度を落として見れば、ほら…」
⇒続く
2002-06-03 19:25
第37話続
艦橋の窓がサングラスモードになった。そこにあったのは視野の60度をも占める、巨大な『太陽』。
南部「すげぇ…」
島「最初のワープだと言う事で、短めに切り上げておいて良かった。危うく、あそこに突っ込む処だったよ」
アナライザー「ソノ表現、チトイヤラシイデスネ。アイポリニ捕マル確率ガ、推定デ…」
雪「あんただけよ、んな事思ったのは!」
真田「ワープと言えど、重力の影響を受ける。大きな星の近くを通れば当然、引き寄せられてしまうわけだ。銀河系にいる内は、余り長距離のワープは危険だな」
古代「少しはイスカンダルに近付いたのかな?」
太田「今、計算してます…」
2002-06-03 19:42
第38話
西暦2199年。どこかの赤い大きな星の近くにやってきたヤマト。
太田「出ました…恒星の推定半径、4.8『天文単位』。太陽の約千倍…木星の公転軌道近くまで呑み込まれる大きさですよ」
古代「赤色超巨星か…じゃあアレは…」
太田「オリオン座α星、ベテルギウス。スペクトルパターンからしても、間違いありません。地球から500光年。これでも我々は恒星半径の倍…太陽系なら土星辺りの距離まで離れて見てるんですよ」
古代「ちょっと待て、オリオン座だって!?俺達の目指す、かじき座とは…」
沖田「赤経は大体合っているが、赤緯は90度近く違うな」
古代「艦長…。」
⇒続く
2002-06-05 01:25
第38話続
太田「やはり、あの怪しげなワープ装置の不調でしょうか」
沖田「いや、このワープ装置だと真正面にしかワープできんのだ。カロンでもっと南を向いておくべきだったのに、忘れてたわい (--ゞ」
島「そう言えば、方位の入力なんてどこにもなかったなぁ (--;ゞ」
古代「…イスカンダルどころか、ガミラスと戦って戦死する前に遭難死するんじゃないのか、俺ら… (T゙T) ←眉間のシワ付き涙」
真田「(ん?しばらく無口だったと思ったら、艦長が顔色悪いのか?…ご自慢の帽子と髭に隠れて、よく見えんが)」
雪「レーダー反応!左舷20度、仰角25度!ミサイル2発接近!」
古代「何!」
2002-06-05 19:14
第39話
西暦2199年。ベテルギウスに到着早々、ミサイルの熱烈歓迎に遭ったヤマト。
島「ベテルギウスが眩しくて、ミサイルなんか見えやしないな。近いのか?」
雪「命中まで、推定60秒」
古代「艦長、指示を…!」
沖田「………。」
古代「艦長!?」
アナライザー「眼ガ隠レテルカラ、黙ッテイルト寝テルノカ起キテルノカ判ラナイデスネ、コノオ方ハ」
雪「あと45秒!」
脂汗を浮かべた島と南部が、背後の艦長席をしきりに気にしている。
古代「…構わん、やれ!面舵一杯、機関緊急始動、左舷パルスレーザー機銃群、自動防空射撃!」
鎖を解かれた乗員達は、既にそのつもりだった行動を一斉に開始した。
⇒続く
2002-06-08 15:14
第39話続
彼らにとっては恐ろしく鈍重に、ヤマトは横腹をミサイルに向け始めた。
南部「ミサイル、機銃の射程に入ります!」
全部言い終わらないうちに、細切れなレーザーのシャワーがベテルギウスの眩しい影へ浴びせられた。
爆発の閃光が2つ、それだけはぼんやりと見えた。
南部「ミサイル、2発とも撃墜…。」
徳川「ふぇぇ〜、寿命が縮んだわい…」
古代「次弾が来るかもしれない。島、とりあえずベテルギウスの周囲に沿って旋回航行だ。徐々に半径を広げてくれ」
と、沖田が立ち上がった。
古代が、それに歩み寄る。
2002-06-08 15:29
第40話
西暦2199年。古代が緊急に指揮を取ってしまったヤマト。
古代「艦長…越権行為だったと言うのは判っています。しかし、こうする他ありませんでした」
まがりなりにも、ここは軍艦である。古代は鉄拳制裁を覚悟し、他の乗員達も、そうなると思った。艦橋が張り詰める。
が、そんな程度では済まなかった。
沖田「古代…」
沖田の口髭が動いた。刹那、
沖田「(; ̄∈∝∞ エロエロエロ(←タマゴ、ベーコンその他)」
古代「Σ( ̄□ ̄;) ウッ、ウワアーッッ!!」
徳川「おおっ、何という厳しい制裁じゃ。南無阿弥陀仏… (-人-;)」
真田「待て、艦長が倒れたぞ!!」
2002-06-09 17:51
第41話
西暦2199年。いきなりリバースして倒れてしまった沖田。
佐渡「おお、遂にワシの出番…いや、それより艦長の事じゃが。ワシの見立てでは、重度の宇宙放射線病じゃな…」
南部「放射線?」
佐渡「知っての通り、宇宙は危険な放射線で満ちておる。無数の恒星が核反応で燃えて、出た放射線が何にも遮蔽されず飛びかっておるんじゃからな。いかに宇宙船の中とは言え、長年宇宙で暮らした者の、いわば職業病じゃ…症状は吐き気・倦怠感・脱毛等じゃが、蓄積すれば死に至る」
雪「倦怠感と言うのは、確かに心当たりあるわね」
相原「そうかなぁ」
⇒続く
2002-06-10&10nbsp;19:08
第41話続
太田「脱毛ってのは?艦長、結構後ろ髪とか髭とかフサフサだけど」
アナライザー「マサカ、コーディネーターノオネーサンニヘアチェックヲ…」
アナライザーが、沖田の髭と帽子に両手を伸ばす。
真田「やめておけ、武士の情けだ」
島「それで先生、艦長は治るんですか?」
佐渡「わからん。正直、余り望みはないが…とりあえず安静にして貰う他なかろう」
徳川「何とッ!この親不孝者めが、親より先に死ぬ奴があるか馬鹿モンーッ!! (ToT)ノ」
雪「このお爺ちゃんも、一緒に診察して貰った方がイイんじゃないかしら?」
2002-06-10 19:24
第42話
西暦2199年。沖田が使えないヤマト。
真田「さて、こうなれば臨時の指揮官を決めねばならんが…」
南部「そういやコノ艦、副艦長ってのが最初からいないんですよね。士官序列も決まってないし、ほとんど未成年ばかりだし、考えられない程いい加減だ」
真田「ん、古代はどうした?」
雪「今お風呂&洗濯中みたいだけど、何か啜り泣きが聞こえたし、当分再起不能じゃないかしら」
相原「かもなぁ」
島「真田さんは、古代が適任だと思うんですか?」
真田「あいつが一番、決まった持ち場がなくて暇そうだからな」
太田「うわ、ひでぇや」
⇒続く
2002-06-11 12:27
第42話続
雪「古代君がだめとなると、やっぱり…」
アナライザー「フフフ、指揮官ナラ天才ノ私ニ任セナサーイ(グヒヒヒ、コレデ雪サンハ私ノ奴隷デース♪)」
真田「…俺がやる。お前は、ココの床掃除しておけ」
雪「そうね、このままじゃ汚いし」
南部「ま、副艦長は本来被弾ダメージの対応と風紀取締が仕事だし、真田さんなら人望も判断力もあるし、適任ですね」
真田「いやあソコまで言われると照れるな♪南部クン、後で私の部屋に来ないかね?」
アナライザー「ウウッ、ナゼ天才ノ私ガゲロソージナド…ヤハリ私ガロボットダカラデスカ雪サーンッ!! (TшT)_〃フキフキ」
雪「よく判ってるじゃないの」
太田「怖…(汗)」
2002-06-11 12:49