勝手連ヤマト


第43話



西暦2199年。ここは地の果て流されて〜俺ぇ〜♪…ぢゃなくて、ここは宇宙某所ガミラス星・ガミラス帝国総統府。
この日は文武百官を集め、帝国総統の誕生日パーティが開かれていた。

ヒス副総統「それでは諸君、我らが偉大なるジェイド総統に、乾杯!」
全員「乾杯ー!」
JD「うむ、皆有難う♪ ∀( ̄ー ̄)ノ〃

総統と呼ばれているのが、冥王星基地の彫像にあった『エクボの可愛い女性』である。ただし天井近くに威圧的に掲げられていた彫像と違い、居並ぶ猛将・大官吏達の間では子供の様に小さい。目線が近いのは、老いた猫背のヒス副総統くらいだ。
⇒続く



2002-06-18 12:22
 



第43話続



しかし、この小柄な総統は絶対のカリスマとしてガミラス帝国に君臨していたのである。

参加者A「閣下、祝福に満ちたこの日付を、ガミラス臣民は永久に忘れる事はないでしょう」
JD「いやぁ、私もまた一つ歳を取ってしまったしねぃ ∀(^^ゞ
参加者B「YEAR(イヤー)〜、また一年過ぎてしまいましたかワハハ」
参加者C「……。」
JD「……我が大ガミラスには、君の様なオヤヂ派必要ない。消えてくれたまえ (#-゙-)_/〃 ←紐クイッ」
参加者B「ウワアァァ〜!!」
参加者A「あっ、床が落し穴に!」
参加者C「恐ろしい御方だ…」



2002-06-18 20:44
 



第44話



地球西暦2199年。マニアックな処刑技を披露した、ミステリアスなガミラス総統ジェイド。

参加者A「でも、よく狙った相手だけ落とせるな」
参加者C「なんでもこの部屋の床は1マスずつ落し穴になっていて、どこでも狙い通り落とせるらしい」
参加者A「なんという完全主義。やはり恐ろしい御方だ」
参加者D「完全主義って言うのか、それ?」
参加者C「その為に各マスと繋がった紐数千本が部屋中にそれとなく隠してあるらしい」
参加者D「良くどれがどの紐だって覚えていられるね」
参加者A「やはり、恐ろしい御方だ…」

その時、高級武官が1人会場に入ってきた。



2002-06-18 21:07
 



第45話



武官はタランという。中背だががっしりした、口髭の男である。万事にそつのない『総統の懐刀』だが、普段が真面目過ぎる為、たまに冗談を吐いても殆ど気付かれる事がなかった。
タラン「総統…。先程、冥王星基地並びに駐留艦隊との交信が途絶致しました。『銀河』星雲『太陽』星系、シュルツ提督の…」
JD「ナヌ!?シュルツ君には、ワザワザ私自ら檄を飛ばしておいたばかりだと言うのに。それでは、愚かな地球人どもの姿が観察できぬではないか ヾ(--)
タラン「それが…その地球の、たった1隻の新型戦艦にやられたらしいのです」
JD「今日のは冗談かね?」
タラン「イエ」
⇒続く



2002-06-19 19:30
 



第45話続



JD「信じ難い事だな。…確かに、シュルツ君は頭は切れるが、それだけに頼りすぎる所もある。たった1つの読み違いから、疑惑が疑惑を呼ぶ形で自滅していった事は考えられる。だが…。」
タラン「たった1隻で攻撃を仕掛けてくると言う事は余程、我々の知らぬ超兵器を備えておるのやも知れません。地球近傍の千光年以内には他に我が軍の部隊はおりませんが、万一に備えて機雷や無人監視基地を多数配置してあります。敵が長距離ワープで太陽系を討って出るようでしたら、いずれ更なる情報が得られるかと思います」
JD「千光年以上、一気にワープされなければな…」



2002-06-22 02:57
 



第46話



地球西暦2199年。パーティのさなか、ヤマトの動きを案じるガミラス総統ジェイド。

ドメル「閣下、それ程ご心配でしたら、私めをお遣わし下さい。その大胆不敵なる艦…興味がございます」
JD「ん…、ドメル君か。すまん、宴の最中に不粋な話を」
ドメル「とんでもございません、帝国の沽券に関わる重大事」
その男はドメル提督。百戦不敗を誇る、ガミラスの英雄である。周りの武官達と比べても一際大柄で、全く気取った所のない仕草は戦争職人の風がある。顔には皺が刻まれ始めていたが、声は明瞭で若さそのもの、肉体は触れば吸い付くかの如く磨き抜かれていた。
⇒続く



2002-06-22 03:22
 



第46話続



JD「大体、君はルビー戦線から凱旋したばかりだろう。ゆっくり養生して呉れ給え」
ドメル「心配御無用、ルビーごとき、腹ごなしの運動にもなりませんでした。それに私の英気は、戦場でこそ養われるものでございます」
JD「ふぅむ。君程の男を使うのは、少々勿体ない気もするが…まぁ良かろう。ルビーでの功績も含め、君をバラン星基地司令官に任命する。ゲットー・クロイツ・バーガー・ハイデルンも連れていけ」
ドメル「ははっ、有難き光栄。必ずや吉報を」
ヒス「閣下…!地球艦1隻に、4個空母集団もですか!?」
ドメル「副総統殿、宇宙の広さをお考え下さい…」
ヒス「ヌヌヌ…!」



2002-06-22 03:40
 



第47話



西暦2199年。なぜか、色々と人的被害のかさんでいるヤマト。

真田「さて、出発しよう。さっきのミサイルがガミラスのものかどうか判らんが、ともかく我々は歓迎されていないようだ。第二弾が来ないうちに、大マゼランへ転進する。エネルギーが回復したら、再度ワープだ」
島「了解。艦首下げます」
太田「ん…待って下さい、大マゼランが見えません。途中に暗黒星雲が横たわっているようです」
島「M42の前にある奴か?あれは、地球からもっと遠いと思ったが…」
真田「どうせ先は長い。今回のワープでは、少し脇に迂回しよう」
雪「…!?違うわ、これは…!」
⇒続く



2002-06-26&10nbsp;19:21
 



第47話続



真田「どうした!?」
雪「あの辺りだけ、タキオンレーダー波が全く返って来ません。星間物質が、全く何も無いかのように」
南部「まさか…ブラックホール!?」
雪「距離は、1天文単位もないわ。あれがブラックホールなら、とっくに引き込まれ始めてる筈よ?…しかも領域がグングン大きくなってくる。こちらに高速接近中だわ」
真田「取舵一杯!艦首上げ!機関全速!逃げろ!!」
島「はいッ!!」
相原「ワ、ワープはまだできないんですか!?」
徳川「ま、ま〜だエネルギーが足り〜ん」
真田「大体、ベテルギウスと未確認物体の間に挟まれてワープなど自殺行為だ。何が起こるか判らん!!」



2002-06-26 19:50
 



第48話



地球西暦2199年。ガミラス総統府はパーティお開きの時間。
参加者達が帰っていくのに逆行して、またタランが入ってきた。

タラン「総統。地球艦につきまして、続報が入りました。地球から500光年のベテルギウス星近傍で、我が方の無人監視基地が未確認戦艦を発見し、ミサイル攻撃を加えました。ミサイルは撃墜され、艦は射程距離外に離脱しましたが、これが件の地球艦と思われます」
JD「ほう、もう500光年とは速い。ワープもできるのか…しかし地球からベテルギウスへ行くと言う事は、目的地はこちらではないのか?」
タラン「欺瞞航路の可能性もあります。予断は禁物かと」
⇒続く



2002-06-27 19:35
 



第48話続



JD「それで、対策は取ったのかね?」
タラン「はっ。差し当たり、実験中の『ガス生命体ミサイル』をリゲル基地からワープで送り込んで見ました。ロック解除後約百時間、あらゆる質量及びエネルギーを追跡・吸収して自分のモノにするアレです」
JD「ナルホド。確かに地球艦如きには、実験兵器の噛ませ犬が似合っとるかもねぃ。ムフフフ♪ ( ̄ー ̄)

それを聞き付けてか、帰りかけていた参加者の1人が振り向いてニヤついた。
参加者E「総統、貴女も『相当』のワルですのぅ…グフフフ♪ ( ̄m ̄)
JD「…イヤイヤ、君程ではないよ (#-゙-)_/〃 クイッ」
参加者E「ア゛ー!!」
タラン「エッ、何で? (--;)



2002-06-27 20:21
 
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