第49話
西暦2199年。ガス生命体に追われるヤマト。
真田「まだくっついているのか!?」
太田「むしろ、差は縮まりつつあります。こっち速力はもう限界だってのに、なんて奴だ」
南部「少し難しいですが、後部第三主砲で狙えます。やりますか?」
真田「ううむ。効果があるかどうか判らんのに、無駄なエネルギーを割いて速力を落とすのもな。それより、こんな事もあろうかと煙幕展張器を作っておいた。使ってみよう」
ヤマトの後部甲板から塩化アルミニウムの猛烈な白煙が炊き出され、後方へ流れた。しかしガス生命体は、金属片の雲にポッカリ綺麗な穴を開けて驀進する。
⇒続く
2002-07-06 22:09
第49話続
太田「駄目です!効果ありません」
雪「進路上だけ、煙が吸収されたわ。やっぱり、重力や磁力で吸い込んだんじゃ無いみたいね」
真田「後は、可視光や電波でヤマトを追尾しているのでは無いと言う事だな。すると、熱か…?」
島「あっ!…確かに、奴はエンジンの排熱を追うような動きをしているぞ!」
南部「本当か!!よしッ、これで奴をかわせるぞ。メインエンジンを切って慣性航行すれば…」
真田「…いや、それは危険だ。…現在の艦の表面温度、最高で950ケルビン。さっきからベテルギウスにギラギラ照らされているからな。これを追われるだろう」
全員「…!!」
2002-07-06 22:46
第50話
西暦2199年。ガス生命体が熱エネルギーを追尾しているらしい事に気付いたヤマト。
島「では…ベテルギウスと反対方向に逃げて、艦を冷やしますか?」
真田「この分だと、その前に追い付かれそうだな…」
雪「また冥王星の時みたいに、加藤君達を囮にしたらどうかしら」
相原「雪さん、あなたホントに人間? (--;)」
真田「第一、外は熱と磁力と放射線の嵐だ。こんな所で艦載機射出口を開けたら、艦内までそれが入って来るぞ。…だが、囮というのは良い作戦だ。よし、逆にベテルギウスに向かって行こう。奴が熱追尾なら、あっちに食らい付いてくれるかも知れん!」
2002-07-07 21:25
第51話
西暦2199年。ベテルギウスに突進するヤマト。
雪「まだ、追ってくるわ」
島「問題は、どこで急旋回して逃げるかだな…」
真田「確かに、余りベテルギウスに近付きすぎればヤマトは溶ける。ベテルギウスの巨大な引力にも逆らえなくなる。遠すぎれば、誘導効果は無い。難しい所だ」
雪「レーダーの映りが悪くなって来たわ。磁場と恒星風がひどくなってきてるのね」
真田「おまけに、それらからヤマトを守る為に電磁バリアの出力を上げているからな。そのうち、ヤマトの周りに荷電粒子が溜まって光り出すかも知れん」
相原「嫌なオーロラですね…いや、むしろTVかな」
2002-07-25 19:15
第52話
西暦2199年。ガス生命体回避のタイミングを計るヤマト。
太田「(耳元で大声)機関長、OKですね!?ヤマトが旋回しきったら、すぐ、メインエンジンを、切って下さい!艦からの放熱を、断つんです!」
徳川「わ、判っておるわ〜。首からバッサリ、切ればいいんじゃろて!?」
太田「…… (-_-;) ←不安」
真田「艦体温度、1200ケルビンを突破。いかん、そろそろ間に合わんぞ…」
島「真田さんッ!電磁バリアが発光して来ました。タダでさえベテルギウスが眩しくて仕方無かったのに、前が見えない!」
真田「やむをえん、まだ遠い気もするが…やれ!!」
島「了…」
徳川「うりゃ!!」
⇒続く
2002-07-16 11:43
第52話続
機関長の腕前は見事だった。全開するヤマトの波動エンジンが、巨大な激昂をピタリと収めたからだ。…まだガス生命体が真後ろにあるうちに。
全員「あ、あーーッ!!! Σ(゜゜;) !!!」
島「き、キカンチョオッ!!まだ転舵していないのにッ!! o(TOT)o」
相原「お、終わった…。岩手の父さん、母さん… (p_q) シクシク」
が、奇跡は起こった。肉眼もレーダーも見えない為、誰も気付かなかったが、そばにあったガミラス無人基地からミサイルが来ていたのだ。
ミサイルはヤマトの、荷電粒子を大量に捕らえた電磁バリアと接触し、手前で爆発した。ヤマトは、一瞬で斜め後方に吹き飛ばされた。
2002-07-16 12:09
第53話
ガス生命体は、いきなりヤマトの熱源を見失った。それからすぐ、ミサイルが爆発するとその爆炎を食い荒らし…後はベテルギウスめがけ突進するしかなかった。
そしてガス生命体の旺盛な食欲も、赤色超巨星の巨大な質量とエネルギーは食らいきれなかったようだ。
さて、西暦2199年。強烈なアッパーカットを浴びて吹き飛んだヤマトは…
南部「た、助かったのか…?一体何が起こったんだ…?」
島「う、うーん…。今のは痛かったぞ。地球を出た時よりひどい。メインスクリーンにヘッドバットしちまった」
太田「おーい、アナライザーが立体天球儀に突っ込んで抜けない。手伝ってくれ」
⇒続く
2002-07-18 01:32
第53話続
ただでさえ装甲が熱せられてヤワくなっていたヤマトは、手ひどいダメージを受けた。本来なら真田を始め工作班が大忙しになるはずだったが、その前に佐渡先生が大忙しになっていた。
徳川「オォーウ、いよいよ逝き時かと思ったぞい。先生や、地球じゃ半日で豚五匹地獄送りにしたそうじゃが、大丈夫かぁ。消毒塗るだけで三途の河を見せんで欲しいもんじゃ、くわばらくわばら」
佐渡「やかーしぃ、死にぞこないが!体だけは十分丈夫だってからに。大体、頭打ってからの方が言語明瞭じゃわな」
雪「機関長、さっきは浄土宗だったのに、もう改宗したの?」
2002-07-18&10nbsp;01:51
第54話
西暦2199年。ごった返すヤマト医務室。
相原「イテテ…。ところで、佐渡先生は大丈夫だったんですか?」
佐渡「まさかの時に医務室がメチャクチャでは、どうにもならんからな。ここは艦内で一番頑丈に作ってあるし、手術の事も考えて振動対策も取られておる。それにだ、わしの機転で内装を畳やフスマや万年床にしておるから、ちょっとやそっとぶつけても大丈夫じゃ、ガハハ」
南部「機転、ねぇ…」
太田「その割にはメスがトレーからこぼれてぶちまけられてたり、レントゲンの機械が倒れてたりするけどなあ」
佐渡「オホン…男子たる者、細かい事に拘ってはいかん!」
⇒続く
2002-07-18 02:07
第54話続
と、破れたフスマの陰から立ち上がった人物。
島「あっ、艦長!」
沖田「んー、うーむ…。人が大人しく寝ておると言うのに、何事だ?」
真田「ご無事でしたか艦長!」
雪「…て言うか、あの衝撃でじゃなくて今、起きたんですか」
佐渡「いかん艦長、あんたは重病人じゃて。今は我々に任せて寝といて貰わんと、イザと言う時人事不省では困るのじゃ」
沖田「ナニ重病人?このわしが?馬鹿言ってはいかん。今からキャバクラの2、3軒回って来れる位気力充実しとるぞ」
アナライザー「デハ、先程ノ嘔吐ハ…」
沖田「ああ、あの時はワープ酔いでな」
全員「( ̄□ ̄;) !!」
2002-07-18 02:31