勝手連ヤマト


第55話



西暦2199年。残念ながら、スチャラカ艦長復活してしまったヤマト。

沖田「そうか、真田君が指揮を執っていてくれたか」
島「はい、見事な采配でございました」
雪「そういえば、古代君はどうしたのかしら」

噂をすれば、満員の医務室の入口付近が騒がしくなり、昏倒した古代が2人程に手足を担がれて運び込まれてきた。
ちなみに全裸。
雪「キャッ!…やだわ、古代君?」
乗組員A「風呂場であの衝撃を食らったようで…」
沖田「ああ…。滑って、掴まるものも無くて、タイルか蛇口に頭でもぶつけたんじゃろなあ」
南部「事の発端はアナタですって ヾ(・・;)



2002-07-20 01:10
 



第56話



西暦2199年。今度は艦体修理に忙しいヤマト。
艦の各所に、宇宙服姿の工作班員達が張りついている。あとアナライザーも。

真田「艦長、作業は順調です。どちらかと言えば外側より艦内設備の損害が大きいですが、6時間程度で航行に支障ないレベルまで復旧できる見込みです」
沖田「ご苦労。後の作業が工作班だけでも支障ない様なら、他の班は再出発に備えて休ませようと思うが、どうだね?」
真田「構いません。地球・冥王星・ベテルギウスと丸一日近く戦いづめですし、むしろ賛成です」

こうしてヤマトは工作班と僅かな見張りを残し、休息状態に入った。
⇒続く



2002-07-22 19:27
 



第56話続



アナライザーは配線と配管の検査をしていて、仰天した。女子用浴室に、温水が送り込まれているのだ。
アナライザー「(沸騰)\◆!!☆√Ω♀!!!!」
ゆっくりと、浴室の壁にあたるパネルを外してみる。
確かに、そこには雪がいた。だが、いまだに服を着ている。湯加減を見ていただけだったのだ。
雪「♪お風呂が独占できるってのは、女1人で狼の群れに交じってる報酬よね!お掃除も私1人だけど…」

ここでアナライザー、興奮したか落胆したか、パネルを内側に落としてしまった。
アナライザー「Σ(゚ш゚) !!!」
雪は彼に気付いた。
修理作業中なのは、知っていたのだが…



2002-07-22 19:53
 



第57話



西暦2199年。アナライザーが某田代君宜しく、風呂場ノゾキ未遂の現場を押さえられてたりするヤマト。

雪の瞳は、伊達にデカくも澄んでもいない。その集光能力と解像度は、小型の双眼鏡に匹敵する。
その焦点は今、不細工な修理作業ロボット ―― 彼女の評するには ―― 如きではなく、その後方に合わされていた。
アナライザーの後ろに、彼の居る整備ダクトと艦外を結ぶハッチがあり、そこに小窓が付いている。
その更に数10m先から歩く程の速度で接近する、あれは…

アナライザー「イ、イイイイエ雪サン、私ハタダ配管ノ…」
雪「アナライザー!機雷よッ!!」
アナライザー「ガビーン!キライダナンテ!!」
⇒続く



2002-07-23 11:58
 



第57話続



雪「アナライザー、何泣いて(?)るのよッ!?後ろ、後ろ!!こっちへ飛んでくるわッ!!」
アナライザー「アアッ雪サン、ヤッパリ逃ゲルノデスカ…ッテ、エ??」
雪はすぐに逃げの体勢に入った。アナライザーも事態に気付いた。
アナライザーのアームは、特殊作業を考慮して10m程度まで延長可能にできている。気密ハッチを開けて信管に触れずに機雷を掴み取るなどは、万能作業ロボットとしては当然の能力だった。
だが、そんな事をしようとすれば自分も雪も、空気と一緒に宇宙に放り出される。自分はともかく雪は、窒息どころか陸に上げた深海魚のように瞬時に破裂するだろう。

どうする、アナライザー!?



2002-07-23 12:16
 



第58話



西暦2199年。機雷に迫り寄られているヤマト。

アナライザー「雪サン、風呂ノ湯ヲ抜イテクダサイ!!早ク!!」
雪「こう!?」
雪が風呂の栓を抜き、やっと溜りかけていた湯が流れてゆく。
アナライザーは、配管各所の弁とポンプを自在にコンピューター制御できた。彼はギリギリまで待って、宇宙航行時は循環再生サイクルに回されるはずの排水を艦外排水路へ回した。
風呂場の近くの排水口を一瞬だけ開くと、湯は内圧に押されて宇宙へ噴き出した。湯は気圧ゼロの空間でたちまち蒸発し、冷たい蒸気は接近中の機雷を押し返した。
機雷は、宇宙の闇に吸い込まれるように遠ざかって行った。



2002-08-05 19:32
 



第59話



西暦2199年。機雷が漂って来たので排除したたとの報告は、アナライザーだけでなく工作班のあちこちからも上がっていた。沖田はすぐに休息中の全員を呼び戻し、見張りと機雷排除に駆り出した。

南部「まったく、寝ようと思ったら機雷原に入り込んだなんて…。慌てて起きてきたから、下パジャマの上ランニングだぜ」
太田「俺なんか、ラーメン食い掛けだったんだ。あぁ、帰ったらのびきってウドンになってるだろなぁ」
島「そう言うな、修理休息中だったから助かったんだ。何も知らずに通常速力で突っ込んでたらオダブツだった…あ、正面から1つ来たぞ。アナライザー!!」
⇒続く



2002-08-06 12:24
 



第59話続



相原「艦長、いつまで続ければいいんでしょうか?1個でも見逃せば…、終わりですよぉ (T-T)
沖田「ううむ、確かにこれでは埒があかんな」
真田「機雷の動きは完全に直線的ですが、例外なく一直線にヤマトに集まってきています。ただ漂っているのではなく、何か誘導システムが働いているのでしょう。1つ捕獲して分析してみます」
沖田「ん、頼んだぞ」
相原「な、なるべく早くお願いしますぅ (T-T)
沖田「それと、ブラックタイガー隊。機雷の隙間を飛べるか?極低速でいい。機雷が遠くにある内に、できるだけ落とさせろ」
相原「了解、何でも伝えますぅ」



2002-08-08 19:55
 



第60話



西暦2199年。機雷除去に忙しいヤマト。
いつの間にか、古代が起きて艦内を彷徨していた。

古代「(T-T) ヒュルリラ〜」
加藤「(T-T) ヒュルリラ〜」
古代「ん?加藤か…」
加藤「(神谷明ヴォイス@面倒終太郎モード)むっ古代君、ケガその他はもう良いのか」
古代「ふっ、どうせ俺なんてどーでもいいのさ…ところで、艦内に誰もいないようだが?」
加藤「皆、艦橋か甲板かブラックタイガーだよ。機雷原にはまったとかで大騒ぎさ」
古代「ブラックタイガー?お前は?」
加藤「冥王星で機体を損傷た山本が『加藤は慎重な作業には向かん』と、僕の機で出た」
古代「そうか…」
⇒続く



2002-08-11 09:38
 



第60話続



二人は窓の外を見ていた。時折遠方で大きな爆発が起こる。
加藤「山本達が、機雷を破壊しているんだ…」
古代「たまやーッ (T-T)
加藤「古代君、僕らも打ち上げ花火でもやらないか」
古代「打ち上げ花火?そんなモンがあるのか?」
加藤「おや、戦闘班長ともあろう君が、知らなかったのか?ヤマトの3連装8インチ副砲2基は、実は6寸7分玉の信号花火弾を連射できるんだ」
古代「……… (;-゙-) せめて、副砲くらいはマトモかと思っていたのに…。つーか、味方もいないのに何の信号弾を上げるんだッ!?」
加藤「なぁ、どうだい」
古代「ダメだ!武装で遊ぶな!!」



2002-08-12 12:26
 
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