第81話
西暦2199年。食料捜索隊がビーメラ星に不時着してしまったヤマト。
アナライザー「(TшT) ♪I see a red color and want to paint it black〜」
雪「サントラ歌ってる場合じゃないでしょ(歌詞違わない?)。これじゃ宇宙に戻れないし、センサーも脱塩機も運搬車もダメだから任務続行不能だし。大気圏外通信機もないから、加藤君達が捜し出してくれるのを待つしかないわね」
アナライザー「一応、雪サンノタメニ板チョコヲ1枚隠シ持ッテ来タノデスガ…」
雪「それじゃ遠足のオヤツにもならないわよ!全く、良く役に立つ万能ロボットだこと。トラブル発生機能まで付いてんだから」
アナライザー「…」
2002-11-26 12:05
第82話
西暦2199年。所持品は板チョコ一つの食料捜索隊。
雪「とにかく、ここを動かない方がよさそうね。陽なたで暑いけど…」
アナライザー「……ムッ、水ノ流レル音ガシマス。北ヘ約2km。アノ丘ノ向コウデショウカ」
雪「その位なら、動いてでも水源確保すべきかしら。でも本当でしょうね。違ったら穴掘って埋めてやるわよ」
アナライザー「2km歩イタ上ニ、ソンナ事ニ体力使ウノハヤメマショウヨウ〜」
水はあった。
丘の向こうは谷になっていて、周囲の荒れ地に比べ、そこだけ藪が茂っていた。
丘の側面の崖の、不透水層の隙間から湧き水が出ていた。
雪「これね」
アナライザー「水質ニ問題ナシ。飲メマス」
2002-11-27 12:39
第83話
西暦2199年。食料捜索隊遭難ちぅ。
雪「容器がないから汲んで帰るのは無理よねぇ…とりあえず、飲むしかないか…」
アナライザー「アッ!!」
二人が湧き水に近付いた時、崖の上から網が降ってきた。
ビーメラ星人「やあ、捕まえたゾ」
崖の上には、蟻の様な姿の現地人。
二人は蟻の巣の様な地底の洞窟に連行され、更に首まで土に埋められた。
照明代わりに焚き火が焚かれており、周りに蟻の様なビーメラ星人達が集まっている。
アナライザー「ドウヤラ、本当ニ地底ニ埋メラレテシマイマシタ」
雪「くだらない冗談言ってんじゃ無いのッ。…あの大きい羽蟻が、女王蟻かしら?」
⇒続く
2002-11-30 11:13
第83話続
ビーメラ星人「怪しい奴ら。宇宙人か?」
アナライザー「(・∀・) オマエモナー」
雪「だから、地域限定の冗談で挑発するなってのよ。…私達は、地球から来たわ」
ビーメラ星人「ガミラス人と似てる。少し違うが。大方、食料でも盗みに来たか」
アナライザー「ギクッ!!」
雪「ギクッ!!…ガミラス人は、食料を盗むの?」
ビーメラ人「盗むと言うより、奪って行く。この星、食料豊富。だが戦争弱い。奴ら、この近く、ウロついてる。食料、差し出さざるを得ない」
雪「そうか、さてはあの捕虜の居た部隊ね」
アナライザー「…盗ムナドト、人聞キノ悪イ。交易ニ来タノデス」
雪「また、余計な言い訳を…」
2002-11-30 11:30
第84話
西暦2199年。ビーメラ星人と交渉中の食料捜索隊。
ビーメラ星人「我々、通貨とか言う奴、使わない。物々交換。お前達、何持ってる?」
アナライザー「コレデス」
アナライザーの頭部の整備蓋が開いて、秘蔵のチョコレート一枚が現れた。
雪「…… (--;) そりゃま、確かに蟻さんの好物かも知れないけど…」
ビーメラ星人「うーん、大変いい匂い、する。しかし、これだけか」
アナライザー「コレハ、ミカケハ小サイデスガ大変不思議ナ食べ物ナノデス。ナント、何年食べ続ケテモ無クナラナイノデス。コレト、百人ノ千食分ノ食料交換シタイ」
雪「…… (--;)」
ビーメラ星人「何、そんな馬鹿な事ない。お前嘘言う、我々殺す」
⇒続く
2002-12-10 13:07
第84話続
アナライザー「マア、オ聞ナサイ。1口目、アナタガタハコレノ半分ヲ食ベマス」
ビーメラ星人「ふむ。半分、食べる」
アナライザー「二口目ハ残リノ半分食ベマス」
ビーメラ星「では、4の1つか」
アナライザー「次ハ更ニ半分、半分。零ニハナラナイノデ、イツマデモ食ベ続ケラレマス」
ビーメラ星人「…!?待て、しかし、それ…だんだん、食べられる量、減ってる」
アナライザー「一日何万口デモ食ベラレルノデ問題アリマセン」
ビーメラ星人達は、ザワザワと議論を始めた。やがて、一人が進み出る。
ビーメラ星「わかった」
アナライザー「(ヒソヒソ)ヤリマシタ、雪サン♪」
雪「(ヒソヒソ)ビーメラ星人って、頭悪いみたいね。ガミラスに勝てない訳だわ」
2002-12-10 13:24
第85話
西暦2199年。食料捜索隊と交信途絶しているヤマト。
相原「ブラックタイガー隊、発進完了しました」
太田「大丈夫かな…」
真田「何があったか判らんが、探査艇の墜落位置は特定できている。パラシュートか徒歩で脱出したなら、すぐ近くにいる筈だ」
南部「ガミラス艦隊も気になります。不規則航行で居場所を隠しはしてますが、食料は諦めるなら諦めるで、早めに離脱しませんと…」
真田「佐渡先生、レーダーには何も映っていませんか」
佐渡「相変わらずノイズばかりに見えるが。心電図かCTならともかく、索敵レーダーなぞ覗いた事ないからのぅ。医務室も心配じゃ」
⇒続く
2002-12-17&10nbsp;11:57
第85話続
その医務室では、雪のせいで腹痛に悩まされ中の患者が約三名。
古代「うおお〜〜雪ィ〜 (;-゙-)ノ」
島「あの女(アマ)ァ〜〜ッ…う!はううぁッ!! Σ( ̄△ ̄;) !!」
ガミラス捕虜「(ぐぐぐぅ〜地球の野蛮人どもめぇ〜)」
三人とも考えている事は似ていたが、ガミラス捕虜だけは比較的症状が軽かった。彼は不屈の闘志を以てベッドを転がり出ると、医務室の出口に這い始めた。
島「お、おい古代!ガミラス人が逃げるぞ…ぐぅッ!!」
古代「何ィ、目視警戒配置中で、艦内はがら空き何だずぉ…お、追え!おえぇ〜ッ」
島「ぅおおぉ古代!こっ…ちに…吐くなッ」
2002-12-17 12:17
第86話
西暦2199年。腹痛に追われながらガミラス捕虜を追う古代と島。
ガミラス兵「(も、もうすぐ出口だぁ〜)」
二人「ぐぉぉぉ〜逃がすかぁ〜 (; ̄Д ̄)ノ」
5秒ホフク前進しては3秒うずくまる激烈なチェイスが、5分に渡って繰り広げられた。
やがてガミラス捕虜が出口に到達し、自動ドアが彼を通した。
彼の足先までが廊下に這い出てしまうと、自動ドアは非情にも閉じた。
島「ぐっくはぁぁ!もう駄目だぁ〜!!」
古代「頑張れ島!出口だぞ!!」
一歩動くのに決死の覚悟が要求される、ヒマラヤ登山もかくやと思われる程の辛苦を乗り越え、二人は遂に出口へ辿り着いた。
⇒続く
2002-12-22 17:22
第86話続
自動ドアは再び、排気音と電磁バルブ音を立てて二人を通すはずだった。
しかし二人を迎えた音は、期待されたのと全く違う機械音だった。
ドア『ブーッ。隔離安全装置、作動。アナタガタハ細菌感染シテイル為、室外ニ出ラレマセン』
島「……ナニ? (;-゙-|||」
古代「コンナトキニワルイジョウダンハ、タメニナラナイヨ (゚Д゚)」
ドア『ワカンネーノカ、伝染病患者ハ大人シク寝テロッテンダヨー』
島「コノ野郎、自動ドアの分際で利敵行為を!……ぐッはぅうあぁ!! Σ( ̄□ ̄;)!!」
古代「よ、よせ島。この状態で、立ち上がって、ドアを、叩くなど、自殺行為だ。腹に、力を、入れるな (;--)ノ」
島「クソ、電話は何処だァ」
2002-12-22 17:46